ケータイ小説 野いちご

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    • 先生
    • 廊下
    • 告白

    「あ、先生、御機嫌よう~」
    「片桐、今どき御機嫌ようって、今度はウケ狙いか?」
    「違いますよー、たまには違う挨拶を考えてですね!」
     ふと俺は思った。今日は何かが違う。そのふざけた挨拶以外に・・・・・・そうだ、今日はいつもの好き好き攻撃が無い。
    「それでは先生また授業で」
    「おい、片桐・・・・・・、今日はどうしたんだ?」
     いつもと違うだけで調子が狂う。
    「へ? どうって普通ですよ?」
    「だから・・・・・・いつもみたいに好きって言ってこないのかよ」
     赤くなった顔を隠すように横を向いて言った。
    「そんなに毎日言ってないし、言いません!」
    「なんだよ・・・・・・つまんねぇの」
     俺はそうぽつりと呟いた。
     別に期待していた訳じゃない・・・・・・と思っていたのになぜだか心に穴を開けられた気分だ。
    「んーーーー、もうやっぱり先生好きです!」
    「あーーー、はいはい!」

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    • 同級生

    やっと2人きりで帰れることができたのに…勇気が出ない。

    隣を歩く好きな人との距離、わずか3cm。

    伸ばしたらすぐ届きそうな手も、さっきから続いている沈黙も全てがもどかしい。

    「あのさ…」
    やっとの思いで口から出た声は想像以上に震えていた。

    「…なんでもない…」
    ああ、また…。いつもこの調子でいつまでたっても前に進まない。伝えなきゃ何も始まらないのに…。

    「危ない!!」
    突如、彼が大声を上げ、私を突き飛ばした。
    「った…」
    その時、私が目にした光景は…車と…彼と……。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    あれから5年。未だに忘れたことはない。
    あの時伝えていれば…。
    そんなこと考えたってもう遅い。
    彼はもう2度と戻らないのだから…。

    『勇気は一瞬 後悔は一生』

    皆さんは自分の想い、伝えていますか?

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    • 先生
    • 放課後
    • 廊下
    • 髪クシャ

    今日は生徒会で地元のお祭りに参加するために準備をしている。先生方の車を使い、資材を運ぶらしい。その話を小田先生に話した。小田先生は爽やかイケメンで、私の大好きな先生。すると、小田先生は少しげっそりした顔をしながら項垂れていた。そんな姿もきゅんとしてしまった。
    「まじかー…分かった。教えてくれてありがとうな~…」
    そう言って私は小田先生と別れた。教室へ戻るために廊下を歩いていると不意に小田先生に呼ばれた。振り替えるとタッタッタッと小走りですぐ近くまでやって来た。どうしたのかなと思うと
    「お前、今日は俺の車だからな?」
    と髪をくしゃっと撫でてくれた。それにドキドキしてしまった…。
    「えっ…は、はいっ!」
    一瞬戸惑ったけれど、すぐに返事をすると小田先生は満足した笑顔でもう一度頭を撫でて職員室へ戻っていった。
    …早く放課後にならないかな…
    撫でられた頭と顔が熱くなるのを感じながら教室へ戻った。

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