「……ー。……?」




眠い、なんだろうコレ。




「……。……」



なんか、遠くから声が聞こえるし……。



「……ズ、起きてんの?」



……洸の声?



「……アズ?」


「……洸」



いつからか視界もはっきりして、洸の顔が見えた。


声をかけると、まるでため息のように洸が大きく息を吐いた。



「起きてんなら起きてるって言えよ……目開けたのになんにも反応なかったら、驚くじゃん。
 しかも、昨日倒れてた人が……」


「え、倒れてた? あたしが!?」