ケータイ小説 野いちご

罪血


灑梛は瑞希にアイコンタクトを送り、瑞希が軽く頷くのを見ると、

『わぁー、ホントだ!かっこいい~!!


…あ、ごめんなさい。ちょっとお手洗い行ってくるね』

と言い、その場を後にした。

一方、瑞希は、

「ねぇ、美海ちゃん。彼のコト、俺もっと知りたいな♪……教えて?」

と、クラスメイトを操り、情報収集に勤しんでいた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


灑梛は、トイレに駆け込み、急いで携帯を取り出した。

―――――――プルルルル

《もしもし?》
『あ、もしもし、父上?』
《うん。何?珍しいね、灑梛ちゃんが自分から電話なんか…どうかした?》
『あぁ。父上、アメリカ人を見つけた。今、瑞希が同級生に情報聞き出してる。

アール・フィリップ・ウェンディーズ

について…調べてもらえないか?』
《そういうことかい。分かった。良いよ。何かあったら、すぐに送るから》
『あぁ。…頼む』


灑梛はそう言って、電話を切った。



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