『………ん?』
「あ?どうした、鈴。」
急に目を開けた私に疑問をもったのか、聞いてくる龍。
私は外をジッと見ながら
『来るよ。気配がする。』
と言った。
もともと隠れていたが、息を殺して身を固める。
すると、コツコツと足音と共に、ひとりの男子が現れた。
その男子は、私の下足箱を開けると、画鋲を入れた。
『またあんな大量に………。』
「アイツで決まりだな。」
「そやな。いくで鈴ちゃん!」
『え?……ぅわっ!』
そう言って、暁人と龍は私の腕を引っ張り、その男子の元に向かった。
腕、痛い。
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