達郎は小さく首をかしげながら、再び唇を尖らせた。

「レミ、付き合ってくれないか」

「へ?」

「N県に行って実際に現場を見てみたい」

あ、そっちの話ね(汗)

「北島警視にアポをとっておくわ」

「最新の捜査資料を揃えてもらっといてくれ。あと…」

「あと?」

「マネキン人形の不法投棄についても、捜査の進捗状況を知りたい」

「マネキン人形って、あたしたちが見つけたあのマネキン人形?」

それが事件となんの関係があるというのだろう?

あれはあたしたちがたまたま見つけたものではないのか?

首をかしげるあたしに、達郎は言った。

「気になるんだ。人形はなぜ捨てられたのかが」