「学校来いよ」


彼は先を読んでいた。



私がこのまま学校に来ないんじゃないかって。



行くわけないじゃない。



「学校なんて崩壊すればいい」



私の場所にはどこにもなくって

ただ私は義務のように


教室にある自分の席に座るだけ。






少しの間


ぬくもりは途絶えることはなかった。





一つ響いたシャッター音にも気付かずに―。