月子がいなくなるのを待ってから、忍は小さなため息を漏らした


「最初は僕に、ね・・・」


彼女は彼女なりに、自分の妻であろうと努力している


「夏休み、か・・・」


いい機会だから、行ってみようか?

向日葵が咲く、あの場所に


「・・・・・・・・・・・・母さん・・・」


呟いて、忍は静かに涙を流した