起こすの可哀想だけど、遅刻しちゃうからしょうがない。





「紗ー衣ーちゃん。」





頭を撫でながら、起こすと顔を歪める。





「紗衣(サエ)ちゃん、おはよう。」


「ゔ〜。」





まだ起きたくないのか唸ってる。





「紗衣〜おはよう。」





ゆっくりと目を開けた紗衣にもう一度声をかける。





「……ままぁ〜。」


「おはよ〜。」


「はお〜!」





目を覚ました紗衣を抱き上げ、リビングに行く。





「今日の朝は紗衣の好きなイチゴジャムのパンだよ〜。」


「いちご〜!」





子供用のイスに座らせる。




「いただきます。」


「いたぁきます!」





一緒に手を合わせていただきますと言って食べ始める。





「おいしいね〜。」


「おいしいね。」





サンドウィッチを頬張り、ニッコリと笑みを見せてくれる。





朝食を食べ終わったら、私はスーツに、紗衣は洋服に着替えさせる。