「はぁ…いつまで結城くん結城くん言ってるんだか…。現実見ろよ。」




グサっ。


な、何なの…。自分が結婚できないからってー!!


あたしに当たることなくない??


ほんと性格悪いなぁ姉ちゃんは。


そこで、リビングのドアが開いた。



きっとお母さんだろう。


「母さんおかえりー!!」


あたしは元気に迎えた。


…ってあれ??


いつもはあるはずの”ただいま”がない。



「葉月…鈴奈…。決まっちゃったの…。」



な、何が…??