「疲れた」


自分の部屋に戻って、ベットに寝っ転がった。


そのまま眠ってしまいたかった。


「ダメだ」


ガバっと起きあがって、勉強机に向かった。


「予習」


なんでノート見せるなんて言っちゃったんだろ。


英語の予習は毎回しっかりやるけど、実は私、英語があまり得意ではない。


どっちかっていうと修斗の方が英語は出来るから、私がノートを見せて欲しいくらい。


ふと修斗の部屋の方を見ると、部屋の明かりがついてた。


「何してるのかな?」


まあ、あんなこと言っても修斗はしっかりしてるし、私にノート見せろって言ってきた割には自分でちゃんと予習してるんだろうなと思いながら、英語の教科書に目を戻した。


「このときサリーは家族の愛に気づいた、か」


教科書の本文を訳してみる。


修斗が私の気持ちに気づくのは、一体いつなんだろう?