翌朝。朝日が何時にも増して眩しく感じる朝である。

セリルは屋敷のベッドの上で目を覚ます。

起きてから真先にする事。それは…………


「おはよう」

「おはよう。今日は何時にも増して早いね」


片腕を包帯で巻き、三角巾をつけたセイルと最初に挨拶を交わす。

彼は椅子に腰かけ傍にはその辺にあった木の棒があった。

「おはよっ! 今日のご飯は茸だよ」


楽しそうなルシェからも返事は返って来る。

3人にとってなんの変わりもない1日がやって来た。

セリルはこれが夢なんかではない事を噛み締める。