ケータイ小説 野いちご

“俺様”大家の王国

 


唇を噛んだ。

膝の上で組んだ手は、スカートをぎゅっと握り締めていた。

だけど、二人ともまるで気付かない。

あるいは、気付かない振りをしているだけか。



 
……私が、家を出て母の知らないところへ移ろうと決意するまでに、

そんなに時間はかからなかった。
  

そして、今に至る。





< 24/ 534 >