はっと水無瀬さんをみる。

水無瀬さんは私の目をしっかりみてもう一度はっきりと言った。




「好きです…藤咲さん。初めてあったときから、ずっと」




夢じゃないよ、ね?


なにこれ。なにこれ。体がホワホワする。






「藤咲…さん?」



不安そうな水無瀬さんの声に覚醒する。

そこには声以上に不安そうな顔の水無瀬さん。

「わたしも、私も、水無瀬さんが大好きぃ」




言ったとたんに涙が溢れたけどそれがこぼれる事はなかった。


もう嗅ぐことはできないと思ってたシトラスの香りに包まれてたから。











おにーさんが運んでくれたのは

恋する事の楽しさと辛さ

そして


世界で一番愛せる人


でした




END

→おまけ