タクシーを降りると、ホテルのような豪華な玄関ホールを通り抜け、これもまた豪華なエレベーターに乗り込んだ。



チャールズは最上階より上の番号のついていない特殊なボタンを押した。




「もしかして…指紋認証システム…なの?」



チャールズは頷くと、



『そうだ、このマンションには、セレブと呼ばれる人間が多く住んでいるからな。

そうだ、マナの指紋も登録しておかないと…』





上機嫌のチャールズとは対照的に私とは何もかもが違いすぎて、戸惑いを覚えた。





そんな私をよそに、エレベーターは私とチャールズを乗せて上昇した。




チャールズ…




あなたっていったい…




何者なの………?