悔しくて悔しくてたまらない。


ずーっと瑠璃の操り人形だったのに、気づかなかった自分に心底腹が立つ。


『じゃあ明日からまた一緒に学校行こーぜ』


『うん。瑠璃が妬かない程度にね』


『大丈夫だって。瑠璃はヤキモチ妬くタイプじゃないから』


あんな女、独占欲の塊なのに。


そう呟きそうになるのをグッと堪え、碧を見送った私は即座に陽菜に連絡を入れた。


そして、陽菜と相談した結果〝本気で碧を守りたいのなら、瑠璃を刺激しないように行動する。瑠璃が求めてる行動をとる〟という結論に落ち着いた。


だから私は、この日から自分の意思で、瑠璃の操り人形に成り下がったんだ。