ケータイ小説 野いちご

氷点下できみを焦がしたい



「笹木さん、今日の放課後、生徒会室でよろしくね」

「は、はい…」



永遠くんの半ば脅しのような誘いに頷いてしまった昨日から。

私は佐藤永遠くんと日高真緒くんという学校のイケメン2人が運営する生徒会の、雑用係になってしまった。



「ちょっと羽瑠!?どういうこと!?
永遠くんと仲良くなったの?」


一緒にお昼ご飯のお弁当を食べていた菜乃ちゃんが、突然私に声を掛けてきた永遠くんを見て、驚いたように目を見張る。



「えーと、いやぁ、仲良くなったっていうか…」


ブラック永遠くんを目撃してしまうという大事故が起きたというか、なんというか。

そんなこと言えずに、私はへらりと苦笑いを返す。



「どうしたの?え、本当に何があったの?」

「えー…と」

「だって羽瑠、王子のファンだったよね?ファンなら死ぬほど喜ぶ誘いじゃないの?生徒会室で何するの?」


永遠くんが私に話しかけたこと。永遠くんが私を生徒会室に呼んだこと。それでも私が全然喜んでいないこと。

それら全てに驚いたらしい菜乃ちゃんは、浴びせるように質問を投げてくる。




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