疑問を抱えてしまうことはあるけど、わたしは海翔くんがすきだ。

さっきからずっとわたしに抱きついてたでしょ?って思ったけど、やっぱりわたしは甘すぎるのだ。



彼に向かって、両腕を広げると、わたしの膝に寝ていた海翔くんが起き上がってわたしにしがみついてくる。

わたしよりもずっとずっと大きい身体をわたしに預けて頬を擦り寄せてくる海翔くんをぎゅっと抱きしめる。




「もういい?」
「あー、さっき買ったアイス食べたら課題やろ」

「話が違うよー?」
「芙結ちゃん今日おばさんみたいにうるさい」



一言で表すなら自由な人で、甘えて、わたしを弄んで、ドキドキさせて、わがままなのに、わたしは日に日に彼をすきになる。


どんな魔法を使っているんだろう、と何度思ったかわからない。







彼はこういう人なんだと思っていた。

いつもこんな人なんだと思っていた。




ーーだから海翔くんが本気になるなんて思ってもみなかったんだ。