「もしもしミナちゃん?」

《何もなかった!?》



開口一番のセリフに、またふふっと笑みがこぼれた。



「うんっ。やっぱり水城くんは悪い人じゃないよっ……!それにね、家まで送ってくれたの」

《家まで……!?そんな個人情報教えて大丈夫なの!?》

「ふふっ、心配しすぎだよ」

《あんたが危機感なさすぎるのよ……でもまあ、花絵の危険センサーが反応しないってことは、そこまで危ない男でもないのかしらね……》

「うん!」

《でも、油断は禁物よ!何かされたらすぐにあたしに言いなさい!》



ミナちゃんは心配性だなぁ……ふふっ。

こんなに心配してくれる親友がいるなんて、幸せものだ……。

その後、たわいもない話をしてから電話を切り、眠りについた。