私は気にせず、話を続ける。



「触ってもね、怖くなかったの……!!」

「ちょ、ちょちょちょ、待って……!?」

「どうしたの?」

「さ、触ったって、どどどど、どういうこと……!?」



ミナちゃんは想像以上に驚いている様子。

それもそうだよね。ミナちゃんは私が男の子が苦手なことを誰よりも理解してくれているし……。



「手を握ったの……!」

「ま、待って、な、何があったか詳しく、全部洗いざらい話して……!?」

「でも、もうすぐ授業始まっちゃうよ……?」

「次の休み時間でいいから!」



ちょうどチャイムが鳴り響き、一旦話は中断。









1限目が終わった途端、ミナちゃんはバッと隣の席の私を見た。