コンコンッ


みんなで生徒会室で犯人を待って数分がたった時、生徒会室のドアがノックされた。


「どうぞ〜」


いつもの軽い感じで瑛斗さんが返事をすると、ドアがすぐに開けられた。


バクバクと心臓の鼓動が大きく速くなって、手に汗握る。


まさか、彼女が犯人なんて、まだ信じたくないけれど。



ガチャ



「失礼しま………えっ、な、なんでゆるが……」



ドアをパタリと閉めた円が、顔を上げて私に気付く。



「そう、ここにゆるちゃんがいるってことは、門枝さん、もう呼ばれた理由わかるよね?」


机の上で手を組んで、落ち着いた声でそういう瑛斗さんは、完全に生徒会長の顔をしている。



「っ……手伝って欲しいことがあるって」



「うん、だから、ゆるの写真を撮った犯人を捜すお手伝い、だよ」



瑛斗さんの笑みを浮かべながらのその声に、円が下唇を噛んで俯いた。



そして、私のそばに立つ早凪くんの顔をチラッと見て。



「……ふっ」



沈黙が流れたかと思ったら、円が突然、息を吐くように笑った。