あれは、君が悪い。

それは、一人で教室にポツンといた時のこ

と。

「隣いいかな?」

沢山椅子が空いてる中、私の横に座ってきた

彼は少し根暗な男子でした。
 
メガネをかけてて、少しボサっとした髪質だ

った。

髪も整えて、メガネもコンタクトにしたらカ

ッコいいのに…。

「あ、あの…!!ち…近い…。」

私は、その言葉に我に返った。

私は、男子に急接近していて、気づけば顔に

触れていた。

「わぁぁぁ!!ご、ごめんね。」

慌てて離したが、その暑さはまだ掌に残って

いた。

あの時、近くで見た君の顔…。

やっぱり、カッコよかったな…。

君の事を思い出せば顔を赤くしてしまうので、当

分彼に近づけなかった私だった。