“脳腫瘍 1、6cm”と書いてあった。
「姉さん、どう言う事?」と凛は言った。
「…」私は何も言う事が出来なかった。
「手術すればまだ間に合う…」そう言ったのは、圭だった。
「嫌だ…」私はキッパリと言った。
「何で…」と凛は言う。
「ごめんなさい。凛、私は出来ない。」私は言った。
「まだ、気にしてんのか?」不意を突かれた。
「耕…何言って…」
「それ、図星だな。」耕は言う。
「耕だって知ってるでしょ?」私は言う。
「何?何なの?姉さん!」凛は私に聞いてきた。
「凛は、まだ知らなくていい。私に関係する事だから…」私は冷たくあしらった。
「もう、仕事の時間でしょ?早く行きな…」さらに私は言った。
凛はまだ何か言いたそうだったが私は病室から追い出した。