私の親友は本物の妖精さんかもしれない。

キラキラ輝く癒しの鱗粉が私には見える。見えるよ。


「でもね、そのお家には男の子がいるんだよね。まだ小学生なんだけどさ。上手くやっていけるか不安で不安で」


お世話になる身だから失礼なことはできないし、どうしよう。

不安で仕方なく、ぽろぽろと弱音をこぼしていると、小鳥とミーナは顔を見合わせた。


「……アズにゃん。それってチャンスじゃない?」

「はあ? チャンスって……いったい何の?」

「男嫌いを克服するチャンスに決まってるじゃん!」


力のこもったミーナの言葉に、一瞬思考が停止した。

男嫌いを克服……?


「い、いや……いやいやいや。どうしてそうなるの?」

「だって相手は小学生なんでしょ? そのくらいの子なら、そんなに男くさくはなってないだろうし。」

「えー……? そうかなぁ」