っていきなりなれるわけねぇ―――だろッ!!

そんな簡単に《男》捨てられるかっつ―――のッ!!!


『奏―――!!
見ろ、ピンクだ!!
父さんなぁ、ずぅぅっとお前にピンクの着物を着せたかったんだ。
きっとお前に似合うだろうと思って、早速買いに行って来たぞ♪
ほらほら♪着てみろ(ニコ)』

ニコニコ&ワクワクしながらピンクの着物を持っている親父に俺は、堪忍袋の緒が切れた。

「親父。いい加減にしろよ。
俺は《女》じゃねぇ!!
俺は《男》だッ!!!
例え身体が《女》であっても俺は、《男》として生きるからなッ!!!」