バイト中
心ここに在らず
明日のことでいっぱいだ。


うちにおいでよと
言われてはいと返事したものの
付き合ってもない男の人の家に
軽々と行く女だと思われたかな?
とか 行くなら何か持って行くべき?
と思ったり。。。


バイトが終わり 家へと帰って
美奈代に話を聞いてもらおうと
電話をかけた。


美奈代は「危険だと思うよ
自宅で二人きり 逃げ道ないよ
相手はさ そんなにすぐに
家に誘う人だよ?
付き合おうとかそんな話にも
なってないのにいきなり誘う?
1回やってポイ捨てされるよ」
と絶対危ないと言う。


私の身が危険だと言う
きっとやられて口封じされて
都合のいい女にされるって。。。


「別にどーにかなっても
別にね・・・減るものじゃないし
今さらそんな・・・
あれよりましだよ
木山さんって素敵な人だもん
都合のいい女になっても
構わないし」


あれとは昔の恋の話。


「うーーーーーん
なんだかね。。。
あんたって・・・」


そこで言うのを美奈代はやめた
その先の言葉は何となくわかる。


可哀想な女か
男運の無さ。。。


「その先言わないで
わかってるから」


「でもまぁ 相手は有名な人だから
マスコミとか週刊誌にバレたりして
大ごとになる事しないよね 」


「わかってますっ!」


「うんそうそう
あたしの考えすぎかもね
その木山って人いい人かも知れないし
もし何かあって
あんたに訴えられる様な事
するわけないよね
ウンウンそーだよね」


さっきまで危険だ!と言ってたことを
を訂正した美奈代。


「だよね そーだよね」
と私も同意する。