ケータイ小説 野いちご

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【完】キミさえいれば、何もいらない。

「……ゆ、雪菜です」


聞かれたから一応答えておいたけれど、すぐさま前を向き、ささっと小走りでその場を去っていく私。


走りながら、そういえばハンカチどうしようなんてことを今さらのように考えて。


でも別にあのまま返してもらえなくてもいいやと思い、そのまままっすぐ家に帰った。


たまたま彼がそこにいて、私はたまたま助けただけ。


たぶんもう、今後彼と関わることはないだろうし。


とりあえず、大事にならなくてよかった。


ただ、そんな気持ちだった。

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