「姉貴。そんなに質問攻めにしたら
萌が困ってるじゃねぇーか!!
それにチェリーと言うな」

ムキになりながら社長は、注意した。

いろんな意味で凄い。
あまりの強烈な印象で言葉を失った。

なんと言うのだろうか?
迫力美人とでも、言うのだろうか。

テンションにも驚かされたが
何より美女だ。

黒髪で背が高くモデルのようなスタイルに
手足が長く綺麗な人だった。

確かに言われて見れば
社長と副社長に似ているような気がするわ。

「あら、いいじゃない。
私は、香月響華よ。
響華お姉様って呼んでね。
それより朔夜は?
ちょっと、あがらしてもらうわよ。
響夜。瑠姫(るき)の面倒をよろしく」

そう言うと勝手にあがっていくお姉様。

「ちょっ……姉貴!?」

するとベビーカーに寝ていた赤ちゃんが
泣き出してしまう。

えっ?えっと……。

私は、オロオロしながらもお姉様に
ついて行った。