なっ……そんな酷い!!
「嘘だと思うなよ?
俺にかかれば、お前の父親を見つけ出して
奴隷のように扱うことも出来るし
お前の母親を病院に受け入れないように
することだって出来る。
そうなれば、家族全員。皆殺しだ」
「お前は、秘密を知った以上
もう共犯者なんだよ。
分かれば、部屋に戻るぞ?
その内に響夜が戻ってくる」
副社長は、そう言うと
マンションの中に入って行った。
私は、副社長の言葉に唖然としていた。
共犯者……。
もし逆らえば……お母さんと
お父さんの身が危ない!?
そんな……。
「萌。早くしろ」
「は、はい!!」
私は、慌てて返事をすると
副社長のところに向かった。
今すぐにでも逃げ出したい。
でも、逆らうとお母さん達に何をするか
分からないため逆らうことが出来なかった。
恐怖を覚えながら
部屋で待っていると本当に社長が戻ってきた。