「これは、俺が肩代わりした。
だからお前は、俺に借金を返済しないとならない」

副社長は、そう言ってきた。

借金を肩代わり!?
何で……そんなことを……?

「何で……私の肩代わりを?」

副社長が肩代わりをしても
何のメリットもないのに。

すると契約書を見せながらクスッと笑ってきた。

「さぁ……何でだろうな?
それよりもキャバクラで働いていた事も
借金の事もまだ響夜には、話していない」

「良かったな?
アイツは、こういう副業をする奴や会社に
悪影響を与える奴が大嫌いだ!
もし知られたら……お前クビにされていたぞ」

その言葉に血の気が引いた。

ダメ……社長だけには、知られる訳にはいかない。
クビだけは、逃れたい。

「お願いです!!
社長にだけは、言わないで下さい」

「……いいだろう。
だが、タダでやる訳にはいかない。
お前は、今日から俺の専属の下僕になれ」

えぇっ……!?