―――お~い
――お~い!
・・・おい??
「直!!起きろぉ!やばいぞ!時間!!」
え・・・
夢だったんだぁ。
目を開けると、大好きな先生がいた。
まだニヤニヤしながらさっきの夢を思い出す私。
「あ!またニヤついてる!直のエッチ~!」
上半身裸になった先生が私の頬にキスをした。
幸せな夢だったからもっと見たかったけど、夢から覚めても私は幸せなんだ。
「おはよ・・・俺の未来の奥さん!」
そのまま絡み合っていたいけど、時計を見て、私は勢い良く起き上がる。
そう・・・
今日は初めてのブライダルフェア!
分厚い結婚情報誌を何冊も買い込んだ私が一番気に入った場所。
どうしてかと言うと、教会から空が見えるから…
入場した時は、その教会は薄暗くて、誓いの言葉を言う時にカーテンが開いて、目の前が空になる。
素敵なその教会を見つけてからは、私は浮かれっぱなし。
会うたびにその教会の魅力について語り出す私に、先生もだんだん影響されてるんだ。