「あー・・・利都にいと京にい起こして朝ごはんの準備しよう」

まだ寝てたいという欲求を押し殺して柚は身体を起こして朝の準備へ行動移した。


この家に来てから料理と兄2人への目覚まし担当をしているのは柚だ。
利都曰く前からそうだったらしい。

料理は記憶がなくとも身体が覚えていて特に問題はなかった。

ただ柚にとっては京と利都を起こすことが嫌だった。

この2人、目覚めがとんでもなく悪い。
血の繋がっている2人だからこその共通点だ。

柚は学校の制服に着替えると部屋から出て京の部屋に向かった。

「きょーうにぃ~!入るよ~!」

ノックもせずに堂々と部屋の中に入ると真っ直ぐ京が寝ているベッドへと向かった。


「朝だよ!!!起きて!!」

反応は返ってこない。
これまで返ってきた試しが過去1度もない。