ケータイ小説 野いちご

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甘すぎてずるいキミの溺愛。




ほんとは、そんなことこれっぽっちも思ってないくせに。


「今日は千湖を誘ったんだけど」

「っ……」


だから、なんでそんなこと言うの。
ほんとよくわからない人…。


「美郷、悪いけど僕たち帰るから」


そのまま、わたしの手を引いて
美郷さんにそう告げた。


「うん、わかったよ。いきなり声かけて邪魔しちゃってごめんね?」


「ん」


簡単に会話を終わらせて、そこで美郷さんとわかれた。


少し歩いて、美郷さんと距離ができたところでもう一度振り返ってみると。


「っ、」


なんとも、妖艶な笑みを浮かべてこちらを見ていた。


ザワッと嫌な予感がした。


このまま、美郷さんと会うことなんかもうないと思っていたはずなのに。


「また近いうちに会えるの楽しみだなぁ」


彼女がそんなことを呟いていたことも知らず……。


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