何も気にせずご飯を食べる。 「夕ー! あなたにお客さん!」 「俺に?」 母さんが父さんを呼んで、めんどくさそうに父さんが出ていく。 しばらくすると、父さんの嬉々とした声が聞こえた。 戻ってきた母さんもどこか嬉しそうだ。 『客、誰だったの?』 「父さんの仕事関係の人よー?」 仕事? じゃあ、なんで嬉しそうなんだよ。 まあいいか。 そろそろ倉庫に行かねぇとな。 そう思って立ち上がろうとすると、母さんが止めてくる。