あっ...あれ?



どうしよう、アイスがない!!



やだやだやだアイス食べたいのに〜!!



時計を見ると、まだ夜の8時。
これなら近くのコンビニに行けそうだと、テーブルに置いてある財布を手に持つ。





「零さん花ちゃん、アイス買いに行ってくるね」


「えっ!?ちょっ...朝日ちゃん!!」



バタバタと焦りながら、花ちゃんが私の洋服を子供みたいにギューッと掴むと小声で喋り始めた。







「やだやだ朝日ちゃん!
私男の人と2人って緊張するから嫌だよ!私も一緒に行きたい!!」


「でもすぐ近くだし...」



それに花ちゃんには零さんがすっごくいい人だって分かってもらいたい。



意地でも服を離そうとしない花ちゃんをズルズルと引きずっては玄関で靴を履いてる時、ようやく離してくれた。



そして後ろからも零さんが心配して玄関までついてくる。



「こんな夜に危ないだろ」



「大丈夫ですよ〜、すぐ近くだし!
それに何回も1人で行ってるんで大丈夫です!」



「...なんかあったら電話しろ」



「はーい!!
それじゃあ花ちゃんいってきまーす」


「あっ...朝日ちゃん!!」