「お前、体調悪いのか?顔真っ赤だし。
熱あんじゃねーの?」

…ですよねー
さっきまでの緊張が嘘のように消える。

でも、そんな彼に救われるのは私だ。
自分から想いを言えずに気づいてくれたらって思うのはズルい。

 「大丈夫。それより早く終わらせないと特売に間に合わなくなるっ!」

 「何だよ、お前が手動かさないから終わらないんだろ?」

彼は私にデコピンして意地悪に笑った。