「で、日曜日と松下くんの赤点回避になんの関係が?」



「赤点免れた松下様にご褒美として、祐実に俺の貴重な休日に付き合ってもらうから」



「ひゃあ?なんじゃそれ!」



「俺頑張ったもん。たまには遊んでもいいでしょ?」


「ひっ」


私の頬を両手で包む松下くんが顔をキュッと近づけてそういうので、恥ずかしくなって変な声が出る。


いや、いくらなんでも勝手すぎるでしょ…。

私にだって予定が……


うん、ないけど。



「付いてきてくれるよね?」


「えっと…」


「パフェくらい奢ってやるよ?」


「う…行きます」


甘いものに弱い自分が本当にやになるけど。


今日、暴言を吐いちゃたお詫びも兼ねて。


私はもう一度、深くうなづいた。