「精霊級結界術式、水神の守護(ガーディアン・コネスト)。」



3人だけの結界内外を遮断。外部には3人が歩いているように幻影を見せ、内部の行動、音声は一切わからないようにした。そして



「もう大丈夫だよ。二人とも。」



フィルがそう言うと、二人の副会長も肩の荷を降ろした。



「お久しぶりですフィーさん。あっ…今はフィル様。いや、義姉(ねえ)さん…?

とにかく、いつも兄がお世話になっています。」



今年からウェルティフル学園第一副会長で義弟のザンは少し困っていた。



「どれも私だからどれでも大丈夫だよ。」



笑いかけると、羨ましいと言わんばかりに話しかけてきた。



「お久しぶりです先輩!!兄がお世話になってます。」



「マナちゃん!元気だった?」



「はい!!毎日頑張ってますよ。」



頭を撫でられながら聞くと天使の笑みを向けるのは、特攻隊天使の妹で第二副会長のマナだった。