「...へっ?」


「すっげー間抜けヅラだな。
ほら、俺は言ったぞ。次はお前の番だ言え」




私から離れた零さんが、カチッと鳴り出したライターでタバコに火をつけ口にくわえて吸っては吐きを繰り返し、短くなったタバコを私の方に指をさすように向けてきた。




...告白って、もうちょっとなんかこう恥ずかしがるようなもんなんじゃないの?




「...零さんってほんと変な人...」


「あ?」


「でも...そうゆうところが...ツボっていうか...その私も...好きですよ!!」




言っちまった〜!!と顔を赤面させてはガチャリとドアを開けて逃げるように家の中に入った。



そして零さんも
私が家の中入った瞬間入っては抱きしめてくるから、もう何が何だかパニック。



ていうか、ドラマとか漫画とかで見る恋愛シーンはもうちょっとロマンチックなのに


なんで私達は玄関でラブシーン始めちゃってるんだろう...。




「どこが好きなんだ」


「はい!?」


「言え。俺は今お前が可愛すぎてキュン死してしまいそうだからな。いや、いっそのこと殺してくれ」


「...何言ってるんですか?」