さっきから、イマイチ会話が噛み合っていない私と零さん。
とりあえず落ち着いて零さんの話を聞こうと、床に腰を下ろした。
「兎恋はお前を狙っている。それはお前のせいでもあり、俺のせいでもある」
「いや...違いますよ私が」
「いいから最後まで聞け」
「...」
「狙われてるってことは、お前の居場所を突き止めて、この家にまでやってくる可能性があるって事だ...」
「...」
「だから俺はお前を守ることにした。元はと言えば俺が原因でもあるしな...」
そんな...そこまでしてくれなくても...
「だからお前の安全の為に俺をここの家に少しの間居させてくれないか...?」
「...なんでそこまで...」
「心配だからだ」
「!?」
「俺はお前の人生にトラウマを植え付けたくない...
しかも族ってーのは、集団だ。女1人では絶対身を守れないだろうからな...」