「……嫉妬なんかしなくても、
お前は俺に負けてるとこなんてないじゃん」
悠里くんは真白くんを見下ろしてそう呟くと
紙コップの飲み物をすすりながら教室を出ていった。
「……悠里は、俺のこと嫌いなのかな」
卵焼きを食べる真白くんは、心なしか悲しそうな顔。
……悠里くん。
やっぱり真白くんは、悠里くんのこと嫌いじゃないよ。
「嫌いなんかじゃないよ、きっと……」
二人とも、きっと誤解してる。
ちゃんと話し合えば…誤解は解けるはずなのに。
『美音や真白と関わる気は更々ない』
悠里くんの気持ちは……よくわからない。