私の涙をみると圭さんは笑うのをやめた。



そして焦ったように私の肩に手を置こうとした手を私は振り払った



「ずっと好きなの。最初から、お兄ちゃんみたいだから、とか、年上だから、とかじゃなくて圭さんだから好きなの。


圭さんに彼女がいた時もずっとずっと。


だけど、私はいつまでたっても追いつけないもん。おしゃれしたってネイルしたって追いつけなかった」


涙が顎を伝った。
本当最後まで私何してんだろ もっとかっこよく去りたいのになあ
でも これで最後だから 全然笑えてない作り笑いを浮かべて言う。


「今まで迷惑かけてごめんなさい。
もうしつこくつきまとっまりしないから、もう今日で最後にするから」

圭さんの部屋を出た。