「倫子さん」 ちゅっとかわいらしい口づけ。 でもこの呼び方で、この口づけの時は、かわいらしいことが続かない。 「え? いや、朝だよね?」 「ん?」 かわいらしく首を傾げている。 「いや、だって」 もごもごとつぶやいているうちに、気づけばベットの上だ。 王子・・・なのかなあ。 倫子が流されながら、頭の片隅で思った。