ケータイ小説 野いちご

だから俺と、付き合ってください。




驚きを隠せない私。


うそ……うそ……。




「俺って本当にバカでさぁ。手紙の順番間違えてるのに気づかなくて」


「……っ……」


「しかも下駄箱にちゃんと入れたはずなのに落ちてるし。渡そうとしていた女の子からラブレター返されるし。どんだけだよ」



ハハッと笑う清瀬くんを見る。

驚いて止まった涙がまた一筋流れた。



「俺が好きなのは最初から藤田綾乃だったよ」



ーードキッ!


心の奥底から熱いものが溢れ出て来る。

ウソだ。ウソだ。

何かの間違いだ、こんなの。



「先輩とより戻したと思って身を引いたら泣いて俺のとこに来るんだもん」


「きよ、せくん……っ」


「期待して、いいよね?」



清瀬くんが笑う。
こらえきれずに私も泣きながら、笑った。



「好きだよ、藤田が」



私が言うはずだったのに……っ。

なんで清瀬くんが先に言うの……っ。




「好きだよ……私も、清瀬くんが」




言えた。やっと言えた。


ずっと伝えたくて、でも、清瀬くんには好きな人がいるって我慢してた。


清瀬くんが大好きです。
この世界で誰よりも、何よりも。



「ははっ!やっべぇな」


「このラブレター宝物だよ」



まさかこのラブレターの相手が私だったなんて。


嬉しすぎるよ。




< 208/ 213 >