「依亜は俺といたくねぇの?」


「…一緒にいたいよ」


だからといって、私の問題に史音を巻き込みたくない。



史音が倒れてしまったら、私はこの仕事が嫌いになってしまう。


空にぃのことを恨んでしまうかもしれない。


それだけは嫌だから。


だから私は認めたくないんだ。


「さっき空さんも言ってただろ?俺は依亜のソバにいるだけだって。だから倒れることもない。なっ?」


そんな甘い声でいうなんて…。


史音はずるいよっ。


「…わかった」


「依亜っ!!」


「その変わりっ!無理な時、しんどい時はちゃんと言うこと!」


抱きつこうとした史音を手で静止し、叫ぶ。


ちゃんと言っとかないと史音は無茶するからね。


…特に私関係らしいけど。


「わかってるよ。…でも、それは依亜もだからな?」


「……………………」


「返事は?」


「〜っわかったよ」


総長としては史音に勝てるのにっ!


こういう時は勝てないのはなんでっ?!