「親父が何を?浮気ならあり得ないからな」



「そうだよね。お父さんはお母さんしか見えてないし」



「違ーう!!そんな事は俺もわかってる!!」



「「じゃあ何(だ)!!」」



叫ぶだけ叫んでる七星に、斗真と怒鳴ると斗志樹が迷惑被ってます感を出しながら課長室から出て来た。



「煩いなお前たち」



「課長!いや、斗志樹君!」



「従弟モードかよ;;」



「叔父さんが、本庁のあの鬼と言われる水瀬-ミナセ-刑事部長を脅してしまったようです!!」



「「脅した……?;;」」



「水瀬さんを?;;」



水瀬部長は、私や斗真たちも知ってる。

本庁では刑事課は部として設立され、課や●●室として分けられており、水瀬部長はその全てを統括する人。

ちなみに斗志樹は捜査一課に在籍しており、主に凶悪犯罪を担当。

木ノ島みたいな小さいところと違い、専門的に動いてたエキスパート。

その中で部長を務める水瀬さんは、本当に凄い人なのに……脅したとは何故;;



「何でも“斗志樹を飛ばし続けたら、お前を飛ばすかも知れへん”からの、“期限決めろや。それが無理なら飛ばすなボケ”と、言っちゃったらしいよ!!」



「「那維斗さん……;;」」



「いくら水瀬さんが後輩だからって;;」



まだ権力を使ってくれた方が良かったんですが;;