「でもとにかく今は、早く行かないとこの子がっ」

「あぁ、急ごう。」

はっ

私、敵なのに何やってんの?

なんでこの子のことでこんなに必死になってるんだろう。

ガラッ

「先生!若菜がっ!」

「…そこのベットに寝かせて」

ドクン

ドクン

おかしい。自分で自分がわからなくなってる。

けど、お願い。どうか無事で…。

「過労だね。疲れが溜まってたんだよ。色々…あったから。」

この人も…知ってるんだ。

私達のことを。

「あとは軽い栄養失調かな。ここ最近家であまりご飯食べてなかったのかもしれないね。」

それって…私達のせい

いや、私のせいか。

全部、私が仕向けたことなんだから。