『……良い気味!!』


「蒼月も怒ったら怖いんだからねぇ!!」


床に倒れた男を叩く蒼月。


『お母さん!手から血が!!』


手から滴り落ちる血が酷く痛々しい。


「朱羽、蒼月……。
さっきの踵落としはどこで覚えたの?」


『「そ、それは〜…。」』


お母さんからは
こういう事は避ける様に言われてた。

でも、ある人物から教え込まれたんだ。
そして…口止めもされている。

私達も楽しかったから黙ってたんだけど…。


「言いなさい。」


はい、すみません!言っちゃいます!!


『「ひ、紘叔父さんですッ!!」』


「お、おい!言わない約束だろ!?」


焦りながら紘叔父さんが後ずさる。


黒い笑みを浮かべるお母さんに逆らったら
恐ろしい事になりそうだったんだもん!

だから、紘叔父さんを生贄にしました(笑)