ガラッ
ん…誰か来た?
「ケホッ」
「すずちゃん?」
この声で誰だかすぐわかった。
新庄先生だ。
「すずちゃん目覚ましたんだね」
「じゃあ、聴診させてね」
やばい
今発作起こしたばっかりだから…
逃げなきゃ
逃げようと思い体を起こそうとしたけど
体が怠いせいでいうことをきいてくれない。
その間に
服のボタンを外され聴診器があてられた。
こうなったら息を止めなきゃ…
息を止めていると
「ちゃんと呼吸してね」
「ほら吸って」
そのうち呼吸を止めているのも限界で
「ん…ケホケホッ」
ついに咳のせいで呼吸してしまった。
「ねぇすずちゃん、喘鳴聞こえるんだけどもしかしてさっき発作起こした?」
聴診器を首にかけながら聞いてくる新庄先生は
少し怖く見えた。