ケータイ小説 野いちご

くるくるとしなやかに舞うりんを楽しそうに描く佐吉。
彼の絵の腕前は中々のもので、描かれているりんも躍動感に溢れ、とても美しかった。

「出来た!」

最後の一筆を入れ、佐吉は嬉しそうに言った。
りんもその声に嬉しそうに微笑んだ。

「わぁ、すごい!お上手なんですね」

佐吉の絵を見たりんが歓声をあげる。
佐吉は少し照れくさそうに頭をかいた。
 


しばらく楽しそうに話していた二人は、また会う約束をして、道中何度もお互いを振り返りながら、それぞれの家へ帰っていった。



これが二人の出会いである。
この出会いから全てが始まった。

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