そして、玲音の誕生日である今日の日に


おばさんの作ってくれたブリザードフラワーのブーケを手に

玲音と結婚式をあげた。



とにかく号泣する玲音をあやすのがめんどくさい。



「まさか、誓いのキスをして平手打ちされるとは思わなかったけど…」


うれし涙で目が真っ赤になった玲音は、頬も赤く腫らしている。



そんなタキシード姿の玲音のネクタイをぐいっと締め上げる。



「どこの世界に結婚式の誓いのキスで、
あんな濃いキスしてくるアホがいるわけ?!」




「だって、あまりにりりちゃんが綺麗だから、ついつい止まらなくなっちゃってさ。

平手食らわなかったら、

俺、りりちゃんのウェディングドレス全部脱がしちゃってたかも♡

マジであぶなかった~♡」



「最低っ!!

教会でそんなことしたら新聞沙汰だよ?!
玲音には理性ってもんがないの?!」



「むしろ、理性のかたまり?」



「はぁ……

こんなのがもうすぐパパになるかと思うと不安でちゅねえ」